数理と情報の力で、世界を理解し豊かにしよう秋山 正和准教授教員大学院理工学研究科数理情報学プログラム博士前期課程1年(数学科卒業)写真は昆虫類の腸の捻じれのシミュレーションプログラム紹 介 /数理情 報学プログラム 数学プログラムと数理情報学プログラム は、これまで本学にあった数学科を母体として生まれた新しいプログラムです。数学プログラムは純粋数学に重点を置いたプログラムであり、これまでの伝統を継承し発展させたものです。一方、数理情報学プログラムは数学だけでなく情報学、医学、生物学、データサイエンス、化学等、諸分野との融合を目指したプログラムになっています。皆さんの中には「そんな新しいプログラムなのに修学や就職は大丈夫?」といぶかしむ人もいるかもしれませんが、心配無用です。その理由は、「そもそも数学は数学として単独に存在するものではなく、他分野と融合可能な学問として発展してきた存在である」といえるからです。例えば、ニュートン力学は物理の授業で習ったかもしれませんが、実はその発展には数学が主要な貢献をしています。他にも一見すると数学が関係なさそうな分野に、実は数学が使われていたという事実を多く見つけることができます。数学を学びそれを他分野に応用することは、それ自体が一つの学びであり、そのような実践を通した学びの体験は就職の際にも強みとなることも理由の一つです。どんな数学が諸分野をつなぐ鍵となるのか?共に学んでいきましょう。数学科の先輩からのメッセージ数理情報学プログラムの紹介Program of Mathematics and Informatics09本プログラムは、数学を使って新しい分野を開拓したい人に向いています。サイエンスの分野では数理と情報を融合させた新手法により数多くの発見がされています。また、社会的課題の解決に向けた研究も活発に行われており、数理と情報に対する期待が高まっています。我々と数理と情報の力で新しい世界を切り拓きましょう。 大学数学では高校数学までの定理を用いた計算ではなく厳密な議論を重ねての定理や命題の証明が多くなるため、数理情報学プログラムは証明の発想が得意な人や数学が面白くて好きだと思う人におすすめです。また、プログラミングや機械学習を深く学ぶこともできるので数学の知識を用いて社会現象や自然現象などの現実の問題に挑みたい人にもおすすめです。 大学数学を学び始めたときに証明できているとはどこまでを示せていればいいのか曖昧になってしまうことや難解な証明が出てくることがありますが、数理情報学プログラムにはあなたと同じような志をもった仲間が集まっているので理解を深め合う議論を行うことができます。更に、講義ごとに教授へ質問する機会も大いにあるので意欲を教授にぶつければ親身になって議論をしてくれて証明に対する誤認をなくすことができ、その過程で論理的思考力を身につけることができます。ここで身につけた能力は必ず自分自身のやりたいことを研究するうえで役に立ちます。数学を将来に生かしてみたい人はぜひ数理情報学プログラムにいらしてください。数理情報学プログラム
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